「脂肪を落とす」漢方の効き目

「脂肪」の種類は?

 

一口に「脂肪」と言ってもいくつかに分類されます。まず、【体脂肪】ですが、これは体内にあるすべての脂肪をさす言葉で、最近は「皮下脂肪」「内臓脂肪」などというように、脂肪を分類して表現する傾向にあるようです。

 

【中性脂肪】についてですが、これは脂肪細胞の中に蓄えられているエネルギー源であり、専門的には「トリグリセリド」といいます。中性脂肪はアルカリ性でも酸性でもなく、その中間の性質であるために「中性脂肪」と呼ばれています。

 

血液検査などで「中性脂肪が高い」と言われた場合は、血液中にこの中性脂肪の量が増えすぎているという意味であり、肝臓で中性脂肪が増えすぎた状態が「脂肪肝」です。

 

【皮下脂肪】については、その名の通り皮膚のすぐ下についている脂肪で、指でつまんだ時につかめるのが皮下脂肪です。

 

女性は妊娠・出産に備えるためにこの皮下脂肪がつきやすく、女性の柔らかいボディラインを形作っているのもこの皮下脂肪です。

 

【内臓脂肪】については、心臓や肝臓など臓器の中にたまった脂肪をイメージしがちですが、実はそうではなく、一般的に腸を覆っている「腸間膜」という薄い膜の周りについています。食べ過ぎて中性脂肪が使いきれない場合は、小腸から近いこの腸間膜に内臓脂肪として蓄えられ、最近では内臓脂肪の過剰な蓄積が健康に影響を及ぼす「メタボリックシンドロー ム」が注目を集めています。